偶然なのだろうか
- mgo-tamura
- 2024年8月1日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年8月4日
トレーニングを兼ねたプライベートガイドの下見で聖岳~光岳の周回コースを歩くと決めた日、知り合いからの連絡でK2での滑落事故を知った
山深く電波の悪い登山口にいたのでネット環境が悪く、詳細を調べることができなかった
動揺しつつ、自分のこれから歩くルートについても不安だったので気持ちを切り替えて眠った
3時半に出発
単調な暗闇の林道歩きはソワソワした気持ちだったが、聖光小屋を過ぎ急登が始まると無心で歩けた
気付くと樹林帯は終わり、目の前には聖岳がそびえ立っていた
「2018年のTJARで登ったから今回はパスしよう」
歩き出してすぐに思い出した。
そうだった。
ここを初めて歩いたのはTJAR2018 の時だった。
体力も精神力もまだまだ弱く、暴風雨の中を歩いてきてやっとの思いで到着したのが聖平小屋。
少しの仮眠を取って、選手と一緒に畑薙ダムを目指して歩き出した
カメラを構える後ろ姿を追いながら、真っ暗な稜線を必死に歩いた。
あれから6年。
今回は快晴だった
どこまでも続く稜線と雄大な山々
こんなにも美しい場所だったのかと驚いた。
スタートをしてからまだ5時間くらいしか経っていなかったが、まだまだ先は長いので急がないといけない。
でも、記憶が甦る度に何度も立ち止まってしまった。
茶臼小屋への分岐を過ぎた後は初めての道だったからか、無心でひたすら歩くことができた。
予定通り光小屋までの偵察を終え、易老渡へ下山を開始する
噂通り、長い下りだった
「茶臼小屋からの下りも長かったなぁ」
一度思い出してしまうと、次から次にレースの時の記憶が甦ってきてしまった
多くは語らず、言葉を選びながら静かに話してくれた姿が思い出された
7日間×3大会という、短いけれども濃密で貴重な素晴らしい時間をありがとうございました

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